となみのきっぷブログ

日本中の様々なきっぷを紹介します

口座発売を含む連続乗車券

 お久しぶりです。今回は連続乗車券について、特に口座を用いた経路を含む場合の連続乗車券を紹介します。

連続1 : 高輪ゲートウェイ →   東京 (東海道

連続2 : 東京 →   品川 (東海道新幹線) 経1

 上記のようなものです。往復乗車券に収まらないものは連続乗車券になります。有効期間は連続1,2を合算し、2日です。途中下車可能なきっぷを申し込む際に連続乗車券を用いれば、有効長が合算した日数分伸びますので便利ではないかと思います。

 連続乗車券はJR線のような営業キロの長い会社線でしか使われていません。一般の方が使う機会もあまりないかと思います。

 

 さて、写真の連続乗車券は、連続2の部分で口座発売を行なっています。

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 東京〜品川の全口座は「経1」のみ、経路は[東京・新幹線・品川]でした。この区間は、①東海道新幹線JR東海)と②東海道線JR東日本)の並行区間(同一線扱い)です。きっぷの経路を①と②どちらにするかで会社の収入が変わってしまいますので、どちらかを指定する必要があります(幹在指定)。「経1」の場合は新幹線経由でしたので、次のような操作をします。

「経1」→「新幹線経由」

「新幹線経由」を選択しないと「幹在指定誤り」と出て、再考となります。

 口座発売は非常に興味深いものです。もしマルス端末に触れるのなら、まず口座の照会をしてしまいそうです。連続乗車券というあまり使わない券種と口座発売を組み合わせることで、それなりに珍しいきっぷを作ることができたのではないでしょうか。ダラダラした文章で申し訳ありませんでした、お付き合いいただきありがとうございました。

 

 余談ですが、このきっぷは「品川駅MR924」で発行しています。発行場所が珍しいわけではないですが、東海会社の窓口です。連続2の券面を見ると、「(3−  )」となっていて、品川〜東京の東海道新幹線がれっきとしたJR東海区間であることが示されています。こういうところもなかなか面白いです。

新 横 浜 駅 MR908

 お久しぶりです。今回はマルス券の珍しい発行箇所ということで、新横浜駅MR908で発券したきっぷを紹介します。f:id:tokyo_station:20231107211405j:image

 入場券です。MR908は8番窓口で、向かって右端の一段低くなっているカウンターです(写真がなくすみません)。ところでこの端末は何が珍しいのかというと、臨時窓口的な役割にあるからです。毎日使われているとは限らない、という訳です。買えるかどうかは訪問時の運次第であります。

 さて、下に見えている経5・経2の乗車券は以下です。

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(伊勢線)津→名古屋 口座発売 経5 です。伊勢鉄道関連に経5は多く使われているようです。

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東京→上野 口座発売 経2 です。東京〜上野の在来線経由です。経1は新幹線経由、経4はーーーでしたね。

 助役さんのような方が対応されてましたので、発券がスムーズでした。MR908、あまり開かないことから珍しさもあり、印字状態も良好(2023.10.28)ですから素晴らしいですね。割とこれだけで嬉しい気分になれたりします。では以上です。ありがとうございました。

マルス券による私鉄連絡乗車券 〜金額入力操作〜

 ご覧いただきありがとうございます。この度はきっぷ趣味の中でも興味深いマルス券による連絡乗車券について、紹介をいたします。

 

 日本の多くの鉄道会社では、乗換え駅を設け隣接する二つの会社でお互いに契約を取り交わし、他社同士を一枚のきっぷで発売する、いわゆる連絡運輸を実施しているケースが全国に多々あります。

 例えば東京駅から、品川を乗換え駅として京急線羽田空港第一・第二ターミナル駅までを一枚のきっぷで乗車することが可能です。このように一枚で会社が二つ以上絡んでいるきっぷを連絡乗車券と呼び、その契約を連絡運輸と総称しています。

 

 現在は交通系ICカードの普及により、紙のきっぷが活用されることは少なくなりました。基本的に鉄道会社は便利なICカードの利用を勧めています。ただし、二社間で連絡運輸を結んでいる以上、紙のきっぷによる発売も行わなければいけません。
 連絡乗車券を紙のきっぷで発券する場合、一般的には券売機による発売になります。券売機の場合、下のような「エド券」が発券されます。

名鉄線 三好ケ丘から赤池接続  名古屋市交通局への連絡乗車券

これは名鉄から地下鉄への連絡乗車券のためJR線は絡んでいませんが、JR線の券売機でも同じようなものが発券されます。今回の記事はマルス券に関するものですので、エド券については一度割愛します。

 

さて、紙のきっぷによる連絡乗車券ですが、当然みどりの窓口でも購入することが出来ます。みどりの窓口に置かれる発券端末は「マルス」と呼ばれるもので、先ほど紹介した券売機で発券されるエド券とは大きく異なります。まずはマルス端末で発券された連絡乗車券を紹介します。

南武線 久地から登戸接続 小田急読売ランド前への連絡乗車券

経由欄には南武・登戸と表記されており、小田急線へ連絡するきっぷであることが示されています。

総武線 本八幡から西船橋接続 東京地下鉄線 妙典への連絡乗車券

①とはきっぷの大きさが変わっています。

南武線 武蔵中原から武蔵小杉接続 東急線 田園調布までの連絡乗車券

経由欄に手書きで「武蔵小杉」と表記されています。

 

 これら①~③は全てマルスで発券した連絡乗車券です。ではこれらのきっぷについて、違いを説明いたします。

①運賃収容

このきっぷはJRの自動改札に対応した85mm券です。

マルス端末に事前にその区間の運賃が収容されているため、駅名を入力することでJR線内完結の乗車券と同じように、簡単に発券できます。

①に対し、以下の二つは運賃の登録がありません。係員の手で運賃を入力する必要があります。

②金額入力 自-社区間

このきっぷは自動改札非対応の120mm券です。①のように運賃の登録がないため、手入力で運賃を計算しています。金額入力と呼ばれる操作で、中でも「自-社区間」というモードです。このモードは、JR線部分は機械による計算、社線(私鉄線)部分は手入力しています。

写真の例では、本八幡西船橋 170円を自動計算、西船橋~妙典 180円を手入力しているという訳です。

③金額入力 基準額

②と同じく120mm券です。しかし、経由欄が手書きとなっています。これは金額入力の中でも「基準額」というモードを使っています。このモードは割引が適用される範囲で用いられるもので、写真の例では乗継割引が適用される区間で発券しています。「基準額」を使用すると自動的に割引分の運賃が引かれます。

写真の例では通しの料金290円から、自動的に両会社で5円ずつ割引がなされ、280円のきっぷが発券されます。

また、この「基準額」では経由を機械で入力出来ず、手書きするよう指示が出ます。写真の例のように手書きで経由(接続駅である「武蔵小杉」)が書かれます。

 

 

 以上のように、連絡乗車券でも様々な発券方法があります。金額入力にはさらに「収受額」というモードもあり、これは完全に収受する金額だけを入力するものです。これはマルス端末においての最終奥義のようなものですので、なかなか使われることはなさそうです。

 さて、ここまで紹介してきた連絡乗車券ですが、2023年3月のダイヤ改正JR東日本と各会社間で大幅な連絡運輸範囲縮小が行われました。そのため、多くの連絡運輸が券売機で対応できる程度になっています。もし連絡乗車券を依頼するのであれば、事前に連絡運輸範囲の確認が必須でしょう。

 連絡運輸範囲を確認する場合、駅に置かれている「旅客連絡運輸規則別表・旅客連絡運輸取扱基準規程別表」(通称「赤表紙」)を参照する必要があります。連絡乗車券の発券は赤表紙を参照→旅客からの依頼が連絡運輸範囲内→マルス操作(金額入力操作などの高難易度な操作を必要とする場合がある)という流れで行うため、駅窓口のマルス操作スキルに依存します。特に「基準額」操作を必要とする場合、発券できる駅はかなり限られるでしょう。もし「基準額」で発券するところを「自ー社区間」で出してしまうと誤発になります。誤発させてしまう可能性を感じたら、即座に申込を棄却しましょう...。

 

 余談です。私が使用した連絡乗車券の中でお気に入りはこれです。

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小田急線との連絡運輸範囲はかなり縮小されましたが、厚木接続は広く残っています。小田急線内の着駅をJR乗換え駅にすると、券面に「(小田急線)」が入るので、連絡乗車券らしさがでてとても好ましいです。

 今回はここまでです。だらだらとした文章になってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

 

発駅入鋏代を最も容易に得る方法は何か

 旅客営業取扱基準規程第247条2項には、以下のような記述があります。

2区間以上の乗車券を併用して乗車する旅客が、第2券片区間で途中下車をする場合は、当該下車駅で第1券片を回収のうえ、第2券片に入鋏し、裏面に「何駅代」の例により記入し、これに駅名小印を押さなければならない。第3券片以下の区間で途中下車をする場合も、この例によるものとする。

 なかなか解読し難い文章ではありますが、この規程を基に「発駅入鋏代」ないし「発駅代入鋏」といった文言があります。簡単に言えば、「発駅で入鋏されていない乗車券に他駅が代わって入鋏する」ということです。

 東京→名古屋市内の乗車券を、①東京→川崎 ②川崎(横浜市内)→名古屋市内に分割して、静岡駅で途中下車したとします。東京駅で入鋏を入れるのは①のみです。②の乗車券に入鋏がされないまま、②の区間に入りました。このとき、川崎駅に代わって静岡駅で入鋏します。途中下車可能な乗車券ですので、券面に「発駅入鋏代」の証明をして旅客にきっぷを返します。

 このような事例が基準規程に記載されているものです。規程の記載通り行うなら、静岡駅入鋏印+手書きで川崎駅代+[静岡]の駅名小印となりますが、ほとんどの駅で「発駅入鋏代」か「発駅代入鋏」の文言が使われています。他駅で入鋏する事例は多くあるので、作業を簡略化するためでしょう。

 しかしながら、他駅で入鋏する場合でも、発駅でない駅の入鋏を使ってもきっぷの効力として何ら変わりがありません。ふつうにその駅の入鋏印を押してもらい終わることもあります。

 

 さて、この「発駅入鋏代」の証明を容易に得る方法は何でしょうか。

1 2枚のきっぷを併用する

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これは伊豆急行線のフリーきっぷ(伊東駅まで有効)と、この乗車券を併用し熱海駅で途中下車しました。規程通りの取扱と言えるでしょう。

2 駅員無配置駅から乗車する

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 駅員無配置駅である網代から乗車し、熱海駅で途中下車しました。網代駅では入鋏できないので、熱海駅で入鋏代を押して何ら違和感ありません。

3 区間変更する

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 駒込→有楽町の片道乗車券を東京駅改札内窓口で区間変更しました。JR東日本の場合、着駅精算を勧めてくることが多いですので、この区変は東海会社でお願いしました。この券は発駅で入鋏を入れられないことになりますので、頼めば入鋏代を押していただけます。ただし、本来の正規な取扱かは微妙なところです。

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 こちらは区変券ではないですが、扱いの上では区変です。上野駅は購入と同時に発駅入鋏代が押捺されます。

 

 これらが、比較的容易に発駅入鋏代を手に入れる方法ではないでしょうか。漢字5文字が連なり、なかなか厳つい券面証明です。きっぷ趣味をする上では、「発駅入鋏代」のきっぷを一度は欲しいと思うのではないでしょうか。そんなあなた(?)のお力添えになれたなら幸いです。今回は以上とします。ありがとうございました。

通過連絡運輸 JR−東京メトロ−JR

 寒い時期となりました。今回は通過連絡運輸に関する乗車券を紹介します。

 通過連絡運輸は今や珍しくなりつつあるものです。JR東日本と通過連絡運輸を結んでいる会社は北越急行やIGR・青い森、東京メトロなどで、非常に少なくなっています。この中で比較的低コストで通過連絡運輸の乗車券が買えるのは東京メトロです。

 

 東京メトロ東西線と千代田線はJR線との相互直通を行なっていますので、通過連絡運輸の設定が残っています。通過連絡運輸範囲の詳細はそれをまとめたサイトがあります。そちらをご覧ください。

http://mars.travel.coocan.jp/transfer.html

 

 さて、前置きが長くなりましたがきっぷの紹介に入ります。松戸駅みどりの窓口で購入した、金町→(北千住・西日暮里接続)→品川の通過連絡乗車券です。

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 特別な運賃設定ですので、金額入力 基準額によって発券します。当方は松戸駅にワンタッチメニューの登録があると想定していましたが、どうも消されたようです。

 金額入力 基準額は難しい操作になるので、発券できるか不安でした。ですが噂に聞いていた通り松戸駅はスキルが高めだったので、少々時間が掛かりましたがやっていただけました。

 

 券面証明は以下の通りです。

〈印章〉乗変 ※乗車変更を依頼したところ、原券は誤購入扱いで控除されました。

〈経由表記〉北千住・西日暮里 ※基準額のため手書き。綾瀬ー北千住間は東京メトロが運行していますが、東京メトロとJRの同線扱いとなっています。そのため接続駅は完全に分岐する北千住となります。

〈入鋏印〉綾瀬(東京メトロ管理改札、発駅入鋏代)、北千住(東武鉄道側改札)、西日暮里(JR東日本) ※接続駅で入鋏を入れることができます(その要否は明白でない)。

〈途中下車印〉北千住(JR側改札)、西日暮里(東京メトロ側改札)

〈無効印〉品川駅

 

 500円のきっぷとしては券面が賑やかですね。通過連絡運輸はなかなか面白いものです。JR完結だと途中下車できない北千住と西日暮里で下車できますし、120mm券での非日常な旅を楽しめます。対応してくださった駅係員のみなさまに感謝いたします。今回は以上です。閲覧ありがとうございました。

「補正禁止」を指定する乗車券

 ご覧いただきありがとうございます。今回は経路入力操作により発券した120mm券を紹介します。

 東京駅 八重洲北口みどりの窓口で発行した、馬喰町→横浜までの普通乗車券です。

 経路入力の際の経路は以下の通りです。

馬喰町(総武)錦糸町(御茶水支線)秋葉原(東北)赤羽(赤羽線)池袋(山手2)新宿(中央東)東京(東海道新幹線)品川(東海道)大船(根岸線)横浜

 120mm券ですので、経由駅数11以上で経路数は12以上あります。経路数12は以下です。 

1.総武 2.総武2 3.東北 4.赤羽線 5.山手2 6.中央東線 7.東北 8.(東京) 9.東海道新幹線 10.(品川) 11.東海道 12.根岸線

 このうち、券面では省略されている経路が多くあります。[2. 4. 5.]は完全に省略。[7.]の省略は少し異例です。東京ー神田間のマルス経由線は、「東北」と「中央東」のどちらでも入力が可能です。今回の場合、出札係さんが「東北」を選択しなかったため、新宿ー東京間のマルス経由線は「中央東」扱いとなっています(※1)。[12.]は「根岸線」表記が「本郷台・桜木町」に変わっています。これは「特殊経由線」というものです。

 ※1 ちなみに新宿ー東京間は書類上、要するに正式名称では、新宿(山手線)代々木(中央本線)神田(東北本線)東京 となります。

 

 さて、この乗車券ですが、発券の際に「補正禁止」という特殊な操作を行なっています。マルス及び POS などの営業キロ(または運賃計算キロ)から運賃を計算するシステムでは、一定の区間で、自動的に最短経路で計算されるようになっています。「一定の区間」とは、下図の太線で囲まれた、旅客営業規則第70条に関連する区間です。

 

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 通称「70条太線区間」とか「70条区間」と呼ばれます。この区間内は、マルス及びPOSで最短経路以外の経路の指定ができません。正確には、入力できますが再考(エラー)となります。

 しかし、この乗車券では経路の指定がなされています。これには、70条区間内の経路入力中に「補正禁止」を指定しています。マルス・POSが最短経路に補正して計算するのを防いでいるのです。先ほど述べた通り、これを行わないとエラーになってしまいますので、発券できません。

 ただし経路入力中に補正禁止を用いるケースは特異的な場合のみです。東京山手線内発にならないときの70区間発着と相互発着、2回通過する場合、同駅を発着駅とする環状線一周乗車券くらいだと考えられます。めったに使わない機能であるため、出札係さんのスキルによっては使わない判断をされることもあるかもしれません。

 

 最後に、今回の乗車券の券面証明をまとめました。

〈入鋏印〉

馬喰町駅都営地下鉄 馬喰横山駅

〈途中下車印〉

錦糸町、両国、浅草橋、秋葉原御徒町、上野、日暮里、王子、赤羽、十条、板橋、池袋、高田馬場、新宿、御茶ノ水、神田、浜松町、品川、西大井、大船、新杉田桜木町

〈途中下車代理証明印〉

武蔵小杉駅下車代[平間]、大船駅代[北鎌倉]

〈乗車記念・無効印〉

横浜駅

 

 様々なきっぷがありますが、120mm券での旅行は非日常を感じられて面白いですね。今回はここまでです。閲覧ありがとうございました。

連絡乗車券 八丁畷駅接続 京急電鉄線

 ご覧いただきありがとうございます。今回は、八丁畷駅接続JR東日本から京急電鉄線への連絡乗車券を紹介します。

 まず始めに、JR東日本京成電鉄線の連絡運輸範囲は、以下の通りです(2023.10現在)

【発売券種】
片道乗車券

【接続駅】
品川、八丁畷、横浜

【発売範囲】
品川接続…東海道本線( 東京・大井町間 )各駅 、山手線各駅 、中央本線(東京・新宿間)各駅、東北本線 (東京・田端 間)各駅と泉岳寺鮫洲駅間各駅を発着とするもの
京浜急行電鉄では次の各駅を着とする場合のみ発売します 。(田町、高輪ゲ ートウェイ、大崎、五反田、 大井町

品川接続…東海道本線(東京・大井町間)各駅、山手線各駅、中央 本線(東京・新宿間)各駅、東北本線(東京・田端間)各駅と空港 線羽田空港第3ターミナル、羽田空港第1・第2ターミナル発着と なるもの
京浜急行電鉄では次の各駅を着とする場合のみ発売します。 (東京山手線内各駅)

八丁畷接続…川崎、南武線(尻手、矢向、川崎新町、小田栄、浜川 崎)各駅と六郷土手、京急川崎、鶴見市場、京急鶴見花月総持寺 、港町発着となるもの

横浜接続…東神奈川、保土 ケ谷、桜木町、関内と子安・神奈川 間各駅、戸部、日ノ出町発着となるもの

 

 それでは、実際に購入したきっぷを見ていきましょう。某駅で購入した、川崎→(八丁畷)→京急川崎の乗車券です。乗継割引範囲ですので、本来は「金額入力 基準額」で発券します。基準額の場合経由欄は空欄となりますが、下の写真では表示されてしまっています。

 これは恐らく、誤発です。乗継割引区間を、経由が表示される「金額入力 自ー社区間」で出す場合は、手入力する社線運賃部分から割引分を差し引くしかありません。これを行うと、社線の売上が下がる(今回の場合では割引分の10円)ことになってしまい、後々やり取りをしなければいけません。

 このような発券方法がややこしい乗車券は、上の例のように誤発を起こしてしまう可能性が高くあります。スキルに信頼のある駅でやってもらうことが良いのかもしれません。

 

 さて、次の写真は川崎駅で発行しました。区間は上と同じです。

 

 しかし、こちらは上とは発券方法が全く違います。マルス端末には、駅によって「ワンタッチメニュー」というものが登録されています。川崎駅には八丁畷駅接続の社線連絡乗車券のワンタッチメニューがあり、ボタンを押すだけですぐに発券できます。

 そして、川崎駅限定でしょうか。乗継割引を「鉄社割」として印章が表示されています。なかなか興味深いものかと思います。

 

 今回は以上です。お付き合いいただきありがとうございました。